◆宝泉寺の枝垂桜
 紅葉山宝泉寺は、1099年(康和元年)、一意法師の開山と伝えられる町内屈指の古刹である。この枝垂れ桜も、開山当初の植栽であろうといわれ、推定樹齢800年を越す県内でも稀に見る老齢である。
 かつては、三枝が地上まで垂れ下がり、開花時には小柄な紅の花を咲かせて、その容姿はまことに見事であったが近時、衰えが目立ち始め、尚、分枝箇所に腐蝕が入るに及んで、県は、1981年(昭和56年)3月、保全工事を行い、二枝を落し、更に空洞を処理し現在に至っている。
 800年の風雪に耐え生き続けてきた老齢として、且つ、盛んであった往時を偲ぶよすがとして、かけがえ
のないこの遺産を後世まで継承したいものである。

天然記念物町指定 町文化財指定 昭和53年5月25日
所有者 宝泉寺(双葉郡富岡町大字本岡字王塚451)
樹齢 800年
樹高 12.5メートル
胸高周囲 5.03メートル
科名 バラ
樹種 シダレザクラ